青汁とは、そのまんま「生の緑黄色野菜を搾った汁」のことです。
歴史は古く、昔は主にケール、大麦若葉、明日葉、桑葉などをすり鉢で潰して飲んでいました。現在は他の青葉などを混ぜミキサーを使って液状にして飲みます。
生野菜をそのまま飲むため、加熱によって栄養分であるビタミンなどが壊れることがなく摂取できるという利点があります。
ただ、昔ながらの青汁は生のケール、大麦若葉などを主原料とするため、決して美味しくはありません。
美味しくない青汁を各社が努力して、果物を混ぜたり臭みを減らしたり、扱いやすいよう粉末状にして水と混ぜるだけですぐ飲めるようにしたり、錠剤の形にしたが現在の青汁です。
緑なのに青汁なのは「青野菜」などと表現するのと同じですね。
もともと青汁とは



出典:ミドルエッジ より引用
青汁が有名になったきっかけ
そもそも商品としての青汁は、九州のある会社が開発・販売していました。
30年ほど前の1990年代、昭和世代には懐かしい悪役商会の八名信夫が出演した「あー、マズイ、もう一杯!」というCMで青汁は全国的に一躍有名になりました。
ちなみに「マズイ!」は台本にはなく、八名信夫が青汁を飲んでついホンネを言ったのが採用されてしまったらしいですよ。
青汁の効果効能



もともとは野菜不足を補い、健康的な飲み物として売られていましたが、最近は「ダイエット」「コレステロール値を下げる」「血圧を下げる」効果効能があるとして、通販などで販売されています。
製品によっては「特定保健用食品」いわゆるトクホとして、「便通によい」「コレステロール値を下げる」などの効果効能がある商品が売られています。
一般的な青汁の効果としては
- 総コレステロールの低下:高いと高脂血症の可能性
- LDLコレステロール低下:悪玉コレステロール。高いと動脈硬化の可能性
- α-リノレン酸の増加:必須脂肪酸。血中中性脂肪を下げる働き。
- EPA、DHAの増加:血液サラサラ効果、高脂血症の予防、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を予防
- ナチュラルキラー細胞活性化:異物、がん細胞に対する免疫力アップ
などの効果効能があります。
青汁のメリット
青汁には、野菜のビタミン、ミネラル、食物繊維がそのまま含まれているため、食事での野菜不足を補うことができます。
ファストフードや外食が多い方はほとんど野菜が摂れていないかもしれません。
朝にパン、お昼にハンバーガー、ラーメン、うどん、回転寿司のような食事だとまったく野菜が摂れていませんね。
不足分の野菜を、青汁で補うことができます。
ただ、すべての栄養素が入っているわけではないので、日ごろの食事のバランスが大事です。
野菜不足を青汁で補える



成人が1日に必要な野菜の量は350gというのはご存じだか思います。
しかし、それだけの量の野菜を毎日摂るためには野菜サラダ5皿~6皿も食べなければならず、実際難しいことです。
サラリーマンやOLなど外で働いている方は、朝は忙しく昼は外食が多くなってしまい、十分な野菜を摂ることができません。
野菜不足になると
- ビタミン不足:ビタミン欠乏症、ビタミンC不足による壊血病、ビタミンB1不足による脚気、ビタミンA不足による夜盲症、ビタミンD不足によるくる病・骨軟化症など
- ミネラル不足:カルシウム不足による虫歯・歯周病・骨粗鬆症、マグネシウム不足による食欲不振・肌荒れ・湿疹、鉄分不足による貧血・作業能力低下・免疫力低下など
- ポリフェノールなど抗酸化物質の不足:シワ・シミなどの老化
- 食物繊維不足:便秘気味になり、腸内に毒素がたまり、それが吸収されることにより肌荒れ、吹き出ものができるなど美容に悪い
- ほか高血圧や動脈硬化なの生活習慣病の原因に
青汁を飲むことを生活の一部にすることで、野菜不足を改善し、生活習慣病を防ぐ効果効能を期待できます。
ただ、やはりすべての栄養が入っているわけではないため、青汁を飲めば野菜を摂らなくてよいわけではありません。あくまでも栄養補助の目的で使用してください。
青汁のデメリット



昔ながらの青汁は、苦味や臭いがキツイです。
八名信夫がいうように「マズイ!」ため続けにくいという欠点があります。
ヨーグルトやジュースで割るのがよいでしょう。
新世代の青汁は、「フルーツ青汁」などといわれるようにジュースが混ぜてあったり、臭いが抑えられているため飲みやすくなっています。
青汁は「健康に良い」「ダイエットに良い」といういかにも身体によさそうな文句を並べ立てて販売されています。
しかし、便秘、軟便、肝障害などの報告も挙がっています。飲み方・体質もあるため、過剰に飲んだり、効果を過信しないようにしましょう。
青汁の原料、形状と種類
青汁の主な原料となる野菜は次のようなものがあります
ケール



ビタミン、食物繊維、カルシウムが豊富で、ビタミンは緑黄色野菜で最も多く含まれています。
大麦若葉



大麦の穂が出る前、20センチ~30センチくらいの若い葉を大麦若葉といいます。ビタミン、ミネラル、食物繊維、クロロフィルなどの成分が豊富です。
明日葉



「アシタバ」と読みます。ミネラルやビタミンが豊富に含まれています。塩分を排出する働きあるカリウムと、がん予防に効果があるといわれているβ-カロテンが多く含まれています。
桑葉



葉にはペクチン、タンパク質、ペントザン、ガラクトン、フラクトース、グルコース、鉄、マンガンなどのミネラル、葉緑素が含まれています
この4つが日本の代表的な青汁のベースです。どれかを混ぜあわせてあるものも多いです。
青汁を形状で分けると
青汁も昔ながらのすり鉢で野菜をつぶすものから、便利なものに形が変わってきました。
- 缶やペットボトルに入った液状のもの
- 生に近い冷凍のもの
- 粉状で水やジュースに溶かすもの
- タブレット型にしたサプリ
- ミキサーなどで手作りでつくるもの
タブレット型になっているのは驚きですね。
⇒リンク(工事中)青汁の作り方
青汁を取り扱っているメーカー



市販の青汁の場合、各社創意工夫こらした青汁を販売しています。
伊藤園、金の青汁、サントリー、ヤクルト、ファンケル、やずやなど、飲料メーカーや健康食品メーカーがこぞって青汁を販売しているため、種類は数えきれないほどあります。
- シンプルな青汁
- 甘いもの・甘くないもの
- 豆乳などを混ぜたモノ
- フルーツや緑黄色野菜を混ぜたモノ
- プラセンタ・ビタミン・乳酸菌・酵素などを足したモノ
などいろいろ混ぜ合わせたものが売ってます。
⇒リンク(工事中)市販の青汁まとめ
グリーンスムージーと青汁の違い



グリーンスムージーはアメリカ発祥で、ハリウッドセレブや著名人の間で流行り、日本にわたってきたものです。いわばアメリカ版青汁です。
スムージーとは
「スムージー」は、細かく切った果物野菜を凍らせ、牛乳やヨーグルトと一緒にミキサーにかけた冷たい飲み物。
「野菜や果物の全てを含み食物繊維を摂れる」「加熱していないため栄養素が壊れない」といった点では青汁と同じですね。
グリーンスムージーとは



「グリーンスムージー」は青葉野菜と果物と水をミキサーで形がなくなるまでかくはんしたもので、青野菜2種、果物2種と水、消化をよくするため基本牛乳・ヨーグルトは入れません。
グリーンスムージーと青汁はどう違うの?
本来の青汁は、ほぼ野菜でできているため、苦味や臭みが強く、栄養価は高いですが飲みやすいとはいえません。
対してグリーンスムージーは野菜6:果物4の割合で作るため、甘味があり飲みやすいのです。
栄養価は、その時々に入れる野菜果物でかわるため、何ともいえないです。
青汁とは、青汁の原料と効果効能 まとめ
市販の青汁は、野菜不足を感じている人が野菜を補い、健康的な生活を送れるようにとの目的で販売されています。
ただ、野菜を摂らずに青汁だけを飲んだりするのは本末転倒です。なるべく副食で野菜を摂るようにし、不足分を青汁で補うかたちで飲みましょう。
しかし、青汁、グリーンスムージーともタンパク質や炭水化物はほとんど入っていないため、3食の食事で栄養を正しく摂りましょう。
ケール青汁・大麦若葉青汁・明日葉青汁の栄養
⇒青汁の栄養素|ケール、大麦若葉、明日葉青汁の成分
まずい青汁の代表を飲んでみた
⇒ケール青汁の効能効果、栄養満点だがマズイ!おすすめは・・・
美味しい青汁。デトックス、アンチエイジングに
⇒【グリーンクレンズジュース】子供も飲める!美味しい青汁の効果
美味しい日本酒のサブスク
⇒【saketaku】は高い?日本酒サブスクのサービスと評判・評価を調べてみた
コメント