【大麦若葉青汁】の効果効能｜抗酸化作用で美容や老化防止に！

「健康のための飲み物」といえば青汁と答える人が多いです。

青汁の主な原材料は、ケール・大麦若葉・明日葉などの青葉です。それらをすり潰し、汁を絞りだしたのが青汁です。

最近はオリゴ糖や果物などを添加してあり、飲みやすくなっています。また、美容のために乳酸菌やコラーゲン、豆乳など混ぜている青汁も多くなってきています。

今回が臭みがなくてゴクゴクと飲みやすい「大麦若葉青汁」について解説します。

●大麦若葉青汁とは

大麦若葉青汁は、大麦がまだ茶色くなっていない緑色の時に葉を摘み取りってすり潰した汁です。臭みがなく飲みやすい青汁ができます。

●記事について

大麦若葉青汁は美容や老化防止などアンチエイジング効果が期待出来ます。

記事では、健康のための栄養成分と効果効能を解説しています。

大麦若葉青汁で野菜不足がどのくらい補えるかがわかります。

●筆者

・
運営者の金田一中年です。老人介護施設の施設長を2か所、5年務めて引退。そんな私もいつの間にか中高年。身体が痛い、シワに白髪に薄毛。体質改善のために飲み始めた青汁にハマり、青汁アドバイザーに。

大麦若葉青汁とは

大麦若葉は、大麦の穂が出る前の20～30センチの若い青い葉です。大麦の茶色ではなくきれいな緑色で、粉にすると抹茶のような緑になります。

大麦はイネ科の植物で、ビールや麦茶、麦ごはんなどの原料になります。

成熟した穂より、いまから成長する若葉のほうが栄養素が高いです。身体を健康に保つ抗酸化物質の「SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)」や「カタラーゼ」などが含まれています。

SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)とは

身体に害のある活性酸素を除去する酵素です。活性酸素は呼吸をするだけで身体に発生し、無酸素運動などで大量発生します。

活性酸素は身体を老化させ、肌にシミ・シワ・たるみ、ガン・心筋梗塞・脳卒中などの原因になります
SOD酵素は、20歳がピークでその後どんどん衰え、40歳あたりからSOD産生能力が急激に下がります。そのため、老化するほどさらに老化しやすいということになります

40代になったら大麦若葉青汁でSOD酵素を補充しましょう。

参照　Wikipedia スーパーオキシドディスムターゼ

カタラーゼとは

唾液に含まれている酵素です。やはり、体内で発生する活性酸素の毒素をおさえてくれます。

大麦若葉は絞らないと食べられない

大麦若葉はビタミン・ミネラルや、抗酸化作用のあるフラボノイド、クロロフィルなど有効な成分をたくさん含んでいます。

しかし、栄養分は麦の葉の固い繊維の中にあるため、ヒトの消化力では吸収できません。

その麦の葉を絞って繊維質を取り除き、青汁として加工することで、人間が栄養分を取得できるようになるのです。

参考　日本製薬開発株式会社サイト

大麦若葉青汁の成分と栄養素

青汁の代表「ケール」「大麦若葉」「明日葉」の主要な栄養素の量を比較してみました。(100g)

栄養素によってmgとμgが混在するため、ケールを100%とした栄養素の割合を出してみます。

大麦若葉・ケール・明日葉のビタミンなどのグラフ

ケールを100とした場合の各青汁の栄養相対表（ビタミンなど）

大麦若葉の成分（ビタミン）と、女性が一日に必要な量との比較
成分	成分量	一日に必要な量(女性)	パーセント
ビタミンB1(mg)	0.02mg	1.1mg	1.8%
ビタミンB2(mg)	0.04mg	1.2mg	3.3%
ナイアシン(mg)	0.1mg	12mg	0.8%
ビタミンB6(mg)	0.02mg	1.2mg	1.6%
葉酸(µg)	12µg	240µg	5%
パントテン酸(mg)	0.06mg	4mg	15%
ビタミンC(mg)	2mg	100mg	2%
ビタミンE(mg)	0.4mg	6.4mg	6.25%
ビタミンK(µg)	111µg	150µg	74%

大麦若葉・ケール・明日葉の食物繊維・ミネラルなどのグラフ

ケール青汁を100%とした場合の栄養相対表（食物繊維・ミネラルなど）

大麦若葉の成分（食物繊維・ミネラル）と、女性が一日に必要な量との比較
成分	成分量	一日に必要な量(女性)	パーセント
食物繊維(g)	1.2g	18g	6.6%
n-3系脂肪酸(g)		1.9g
カリウム(mg)	96mg	2000mg	4.8%
カルシウム(mg)	17mg	650mg	2.6%
マグネシウム(mg)	5mg	270mg	1.8%
リン(mg)	11mg	800mg	1.3%
鉄(mg)	1.3mg	10.5mg	12.3%

まんべんなく栄養価が高いのがケールで、大麦若葉は明日葉に次いで3番手になるようです。しかし、大麦若葉青汁は臭みやクセがないため、ゴクゴクと飲むことができます。何杯も飲んで栄養を補いましょう。

青汁の効果について、以下の記事に書いています。
⇒【青汁の効果効能】野菜不足を解消し健康・美容をサポート！

【青汁の効果効能】野菜不足を解消し健康・美容をサポート！

【青汁の効果効能】は野菜不足を解消し健康・美容をサポートします！青汁は原料の青葉をすり潰し、ビタミンやミネラルなどの栄養分を生のまま摂れるようにしたもの。野菜不足を解消し健康・美容をサポートします

大麦若葉青汁の効果効能

大麦若葉青汁には抗酸化作用のある物質がたくさん含まれており、見えないところで身体の健康を支えてくれます。以下のような効果があります。

抗酸化作用

大麦若葉に含まれている「SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)」や「クロロフィル」「カタラーゼ」の抗酸化作用で身体のサビ、老化を防ぎます

ストレスや無酸素運動(ジムでのランや、ウェイトトレーニング)などで、身体の中の「活性酸素」ができます。活性酸素は過酸化脂質をつくり、腫瘍、心筋梗塞などさまざまな病気の原因となります。

大麦若葉のSOD酵素やクロロフィル、カタラーゼが病気を予防します。

高コレステロールの予防

大麦若葉は、高コレステロールの人に効果があることが研究で報告されています。

高コレステロール＝高脂血症のことで、動脈硬化になりやすくなります。
クロロフィルやSOD酵素が抗酸化力で動脈硬化を予防します。

コレステロール値が高い中高年はなるべく飲むようにしましょう。

血圧を下げる作用

現代人は味の濃いものを食べがちですが、塩分が多いと水分を溜め込んで血圧があがります。

大麦若葉のカリウムの作用で、塩分と水分を尿として出す作用があります

足のむくみなどがある人におすすめです。

血糖値が上がりにくく、太りにくい

食事の前に大麦若葉青汁を飲むと、含まれている食物繊維が満腹感をもたらし、食べすぎを防ぎます。

食物繊維は糖分の吸収をゆっくりにするため、血糖値の急上昇を防ぎます。すると、すい臓からのインシュリンの分泌がゆっくりになり、脂を溜め込むのを防ぎます

ダイエット中の女性はたくさん飲みましょう。

大麦若葉青汁の栄養素の働き

大麦若葉に多く含まれている栄養素について解説します。

SOD酵素

活性酸素は身体を酸化させ、サビさせます。このような害を身体にもたらします。

老化
肌のシワ・シミ・そばかす
がん・心筋梗塞・脳卒中・糖尿病・動脈硬化

「SOD酵素」の正式名は「スーパー・オキサイド・ディスムターゼ」

体内に発生した害のある「活性酸素」を除去する酵素です。

肌のシミ・シワなどの老化を防ぐため、女性が摂るべき成分です。

クロロフィル

植物が光合成を行うときに重要な物質。太陽の光を人のエネルギーである糖に変える働きをします。同時に次のように働きます。

クロロフィルの活性酸素のスカベンジャー（補足）作用、中和還元作用、消炎作用、コレステロールの低下作用、抗アレルギー作用、抗腫瘍作用、高血圧の改善、造血機能改善、放射線障害防護作用、肉芽形成作用、創傷・潰瘍治癒促進、膵炎、腎炎、肝炎、脳障害等の治癒効果など、たくさんの働きをします。
富士エス・エル・アイクロロフィル事業部　クロロフィルとは　より引用

コレステロール値・高血圧の改善作用があるため、中高年はぜひ摂りたい成分です。

食物繊維

第6の栄養素として、身体に重要な成分として知られています。水溶性と不水溶性があります。

消化器で水分を吸収してふくらみ、腸の蠕動（ぜんどう）運動を活発にし、便の通りがよくなります
大腸で発酵分解されると、ビフィズス菌が増え腸内環境がよくなります
胃腸内をゆっくり移動し、食べすぎを防ぎます
糖質をゆっくり吸収させるため、血糖値の急激な上昇を抑えます

毎朝スッキリ出ない女性や、ダイエット中の女性はぜひ摂りたい成分です

鉄

血液のヘモグロビンの成分で、酸素を運びます。不足すると全身に酸素が行きわたらなくなります
不足すると鉄欠乏性貧血になります。身体が重い・息がきれる・顔色が悪い・疲れやすくなります

疲れやすい、元気がでない中高年は鉄分を摂りましょう。

リン

リンはカルシウムととも骨や歯を構成しています。また、細胞膜の構成、遺伝情報を伝達するDNAやRNAなどの核酸を構成しています。

不足すると、脱力感・筋力低下・溶血・糖尿病や高血圧などのメタボリックシンドロームが発症しやすくなるなどがあります。ただ、食物に含まれているため不足することはありません

メタボ気味な女性や中高年に有効な成分です。

ビタミンB1

正式には「チアミン」といいます。糖分をエネルギーに変換する際に必要な栄養です。
ビタミンB1が不足するとエネルギー不足になるため、食欲不振・疲労・だるさなどがでます。

脳のエネルギーが足りなくなると、脳や神経に障害を起こし、重症になると脚気や足のしびれ、ウェルニッケ・コルサコフ症候群（アルコール依存症がよくなる）になり、重篤な場合は命の危険の可能性があります

糖をエネルギーに変えるため、ダイエット中の女性はしっかり摂りたい栄養素です。

ビタミンB6

補酵素（酵素の補助する成分）としてアミノ酸の代謝を助けています。免疫の維持、肌の抵抗力、ヘモグロビンの合成、神経伝達物質の合成などのさまざまな役を行っています。

ビタミンB6が不足すると、口内炎・口角症・皮膚炎・炎・貧血・リンパ球減少が起こります
また、うつ・錯乱・脳波異常・けいれん発作など神経系に異常が起こります

参考　大塚製薬　食物繊維の分類と特性
参考　健康長寿ネット　鉄、リン、ビタミンB1、ビタミンB6/B12のはたらき

多価不飽和脂肪酸(n-3系脂肪酸)、カリウム、マグネシウム、ビタミンＢ２、葉酸、パントテン酸、ビタミンE、ビタミンKについてはこちらの記事で解説していますので参考にしてください。
⇒【ケール青汁】の栄養素と効果効能！大自然からとる青汁成分

まとめ　大麦若葉青汁の栄養成分｜抗酸化作用で美容や老化防止に

大麦若葉青汁は臭みがなく、ゴクゴクとお茶代わりに飲めるのがメリットです。たくさんの栄養が含まれていますが、あくまでも食事の補助として、足りてない栄養を補う目的で飲むようにしましょう。

青汁には炭水化物(糖分)やタンパク質がほとんど含まれてないため、主食で摂取する必要があります。基本は3食バランスの良い食事です。